マグネットポンプとは?

マグネットポンプについて

マグネットポンプの製作材料

ポンプ材料は、ステンレス鋼(SCS13,SCS14)を基本材料としており、樹脂製のマグネットポンプに比べて強度が高く、高圧・高低温度等の厳しい環境下に対しても高い安全・信頼性を誇っています。
仕様に応じて、それ以上の高級材料(ハステロイ相当・ALLOY20・チタン・ジルコニウム・2相合金等)でも製作しております。

※使用注意材料
磁石が引きつく材料(鉄・フェライトステンレスなどの磁性材料)→磁力を伝達できなくなります。
電気の流れやすい材料(比電気抵抗の低い材料)→大きな動力ロスで、発熱の原因になります。


マグネットポンプの効率

マグネットポンプの効率

マグネットポンプの送液部分は漏れをなくす為に設けられた金属性隔壁(リアケーシングのキャン)で密閉しています。このキャンを間にしてマグネットの磁界は回転しています。この回転によって渦電流が発生し、動力損失が発生。これがキャンロスと呼ばれるものです。
主な動力損失の傾向は次の表のとおりです。

  損失-大 損失-小
マグネットカップリングの強さ 高トルク用 低トルク用
カップリングの速度−(回転数) 高速回転 低速回転
カップリングの大きさ−(外径) 大径 小径
隔壁の板厚 厚い 薄い
隔壁材料の比電気抵抗値

※キャンロスの割合はポンプ効率の2%〜5%(動力の5%〜15%)。
※鉄、銅、アルミなどはキャンロスが大きく採用できません。


一般渦巻きポンプに比べて、ポンプ効率は低いと言われていますが、それはこのキャンロスが発生する為です。しかし、小型マグネットポンプのマグパックシリーズはキャンロスが小さく、マグネットポンプの常識を打ち破った、高効率ポンプです。


マグネットの温度特性

マグネットの温度特性により、高温では磁力が下がってしまいます。その分初期トルクの設定に設計的考慮が必要です。

標準用(低温〜+150℃まで)
Nd希土類磁石を標準使用します。

高温用(+150℃〜+450℃まで)
SmCoH希土類磁石を標準使用します。

マグネットの温度特性

高温度で磁力がなくなる温度(キュリー温度)は、Ndは220℃、SmCoHは550℃です。